2017年10月15日日曜日

インドネシアでありがちな下痢・腹痛の原因と対処を考えてみた

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今回はインドネシアで下痢・腹痛・吐き気に襲われた時の、原因としてありがちなパターンと、手軽にできる対症療法・応急措置をまとめてみました。

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※文中の内容はあくまで筆者の個人的な経験に基くものであり、参考程度にお願いします。


<ストレス>
日本とは気候や文化が全く異なる東南アジアのインドネシアの生活は、意識していなくとも身体にはストレス要素となっています。自分の場合、滞在2週間目・3ヶ月目に原因不明の腹痛に襲われました。こうした状況への対処としては、予定を減らして休息を取り、薬を飲みつつ身体に負担の少ないものを食べるのが良いと思います。あるいは対人関係といった直接の原因を解決するのも効果的です。



<飲食物(スパイス・ヤギ肉・羊肉・酒)や油>
インドネシア料理の全体的な特徴としては辛くて油っぽいという印象なので、慣れていない人には意外に辛いです。またヤギ肉や羊肉は、日本人は食べ慣れていないので消化酵素が発達しておらず、お腹を壊しやすいと言われています。そして、ビンタンといったインドネシアのビールは安くて美味いので、ついつい飲みすぎてしまいがちの人が多いです。

こうした状況への対処としては、胃腸薬を常備し暴飲暴食を控えるのが一番です。また、以前の記事に書いたように唐辛子をなるべく控えたり、たまには中華料理や日本料理でお腹を休めるのが、なんだかんだ効果があります。


また、意外に気づかない原因として揚げ物の屋台の油があります。屋台の油はたまに限界まで使いまわして酸化しきったものが使われている場合もあります。そのため、屋台はなるべく現地の人の評判を聞いてから行き、事前情報なしで初めていく場所の屋台は多少警戒して行きましょう。

それから、日本と比べると不衛生と言われがちな食べ物の屋台ですが、火を通した料理や揚げ物であれば案外大丈夫です。現地の人が集まる屋台は安くて美味く、そこそこ安全な証拠です。逆に自宅での手作り料理や買い置きの食品でも日本の感覚で常温放置していると、すぐ傷むので注意です。


<氷と水(ミネラルウォーター含む)>
インドネシアでは水道水は飲めません。そのため飲み水や氷の材料は、一度沸かした水か、ミネラルウォーターである必要があります。そして、キンキンに冷えた飲み物やアイスクリームは気持ちがいいですが、油断するとすぐ下痢の原因となります。また、最近は少なくなりましたが、屋台の飲み物の氷は、たまに水道水をそのまま凍らせたものを使っている場合があります。また、生野菜やカットフルーツも水道水で洗っている時もあるので、食べる場所は考えましょう。大事な用事がある日の前日くらいは、氷抜きのぬるめの飲み物で一日過ごすのもいいかもしれません。

インドネシアのミネラルウォーターとして一般的なAQUA(アクア)は硬水です。そのため軟水を飲みなれた日本人には、最初のうちは変な感じがする人もいるかもしれません。また、熱中症対策でミネラルウォーターをこまめに飲むことは非常に大切ですが、逆に水しか飲んでいないと浸透圧の関係で体内のミネラルが排出され、脱水症状や腹痛の遠因となります。そのため、糖分や塩分を意識的に摂る必要があります。あるいは、ポカリスエット・アクエリアス・Mizoneといったスポーツ飲料を飲むという方法もあります。


<細菌・ウイルス・寄生虫>
2~3日経っても症状が改善せず逆に悪化する場合、脱水症状や下痢以外の症状(例:吐血)が出た場合、血便が出た場合(痔は除く)、強い痛みを伴う白色の下痢が出た場合、は細菌・ウイルス・寄生虫が原因の病気であることが多いです。自分としては出来る限り早く病院に行くことをおすすめします。そして、どうしてもそれができない場合は、ひたすらスポーツ飲料を飲んではトイレに行き、休息するというのが良いと思います。

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<その他・自分が気を付けていた事>
下痢や吐き気は辛いですが大抵の場合、我慢せずに出してしまったほうが結果として治りが早いです。そのため、「ストッパ」といった排出を止める効果がある胃腸薬よりも、ビオフェルミン等の整腸剤・正露丸・漢方薬・ジャムウといった薬を使うのが圧倒的におすすめです。ちなみに、最近の正露丸は糖衣錠タイプのものが主流で非常に使いやすいです。

療養中の食事としては、パン・麺類・おかゆ・乳製品・フルーツなどが身体にやさしいと思います。そしてスポーツ飲料は必須です。ただ、仕事などで外食が必要な状況ではインドネシア料理ではなく中華料理を選んでおくと比較的食べられるものが見つかるのでおすすめです。また、食欲がなく症状が重いときの断食は、スポーツ飲料などの水分の摂取を前提として、一日程度なら効果があるかなと個人的には思いますが、それ以上は危険なのでやめましょう。

また、下痢の症状が重い時、特に細菌やウイルスが原因の可能性が高い時は、感染防止のために多少不便でも患者と健常者が使用するトイレを別にした方がいいです。


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