普段日本では当然と思っている食事中のテーブルマナーも、外国では逆に「変」と見られる場面が時々あります。
今回はインドネシア滞在中に気づいた意外なインドネシアのテーブルマナーを5つ紹介してみました。
1.料理を右手で手づかみで食べ、食後にフィンガーボールで洗う
インドネシアはイスラム教やヒンドゥー教の影響もあり、左手を不浄な手と考えて反対の右手で器用に食事を食べることが多いです。また、手を洗うボールがある際は間違って水を飲まないようにしましょう。最近は、都市部を中心にナイフやフォークの利用も増えてきましたが、ちょっとしたローカルな集まりの食事では、手づかみでの食事はまだまだ健在です。ただ、面白いのは中華料理や日本料理を食べる際はかなりの確率で箸を使って食べています。
2.箸で魚を綺麗に切り分けない
日本だと例えば焼き魚を箸で綺麗に取り分けて食べるのが教養ある人の食べ方の一つですが、インドネシアでは、もともと手づかみで食べていたということもあり、綺麗に料理を食べることはそれほど評価されていない印象です。
3.スプーンをナイフ代わりに使う
最近は手づかみの食事ばかりではなく、ナイフやフォークを使った食事もインドネシアでは一般的になりつつありますが、インドネシア人はスプーンをナイフ代わりにして使って食べている場面も時々見かけます。確かに持ち替え不要でそのまま使えるので、慣れると効率的で便利な方法など思います。
4.スープは静かにスプーンで飲む
これは日本だけが例外の部類かと思いますが、スープは器に口をつけず、スプーンで静かに飲むマナーがインドネシアでは一般的です。また同様に麺類を食べる時もなるべく静かに食べる人が多いです。
5.最後に一口残す
これは、日本の伝統的な価値観だと「食べ残しは厳禁」と反発を覚える人もいるかもしれませんが、誰かに食事に招待された時などは、もてなしに満足しこれ以上食べきれないという意味で、食事を完食せずにあえて一口程度残した状態で食事を終えることがインドネシアでは一般的です。
最後に
以上のマナーは厳密にはインドネシアの地域や民族で微妙に違う事もありますが、大多数で食事をするときは結構な確率で見かけるマナーなので、インドネシアでは一般的な部類のテーブルマナーだと思います。
また余談ですが、実はインドネシア人は手先が器用で中華料理を食べる機会も多いことから意外に箸さばきが上手な人が多いです。特に現地の中華料理屋で出てくる竹箸は日本の一般的な箸と比べて太いことが多く、慣れない日本人の方が逆に苦戦する場面も時々見られます。
そういう意味では、インドネシアに来る日本人は案外箸の練習も必須科目かもしれませんね。
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